『文蔵 2025.6』|PHP文芸文庫
『文蔵 2025.6』(PHP研究所・PHP文芸文庫)では、デビュー15周年を迎えた作家・中山七里さんを特集し、「中山七里は眠らない」と題してその軌跡に迫ります。
今回の特集では、2010年に『さよならドビュッシー』で第8回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、華々しくデビューを飾った中山七里(なかやま・しちり)さんの作家生活15年を振り返ります。
文芸評論家・末國善己さんによるインタビューと、ライター・友清哲さんによるブックガイドを通じて、作品の魅力と作家としてのスポットライトを当てています。
特に印象に残ったのは、「締め切りがあると人生が短い」という一言で、自身の“量産型”スタイルを語ったエピソードや、「書きたい小説はありません。その時々で、ベストを尽くしていくだけです」というプロフェッショナルな姿勢でした。いずれも、創作に対する中山さんの真摯な姿がうかがえる言葉です。
これまで時代小説以外はあまり読んでこなかった私にとって、中山七里さんは未知の作家でしたが、今回の特集を通じて一気に興味が湧いてきました。まずはデビュー作『さよならドビュッシー』から手に取ってみたいと思います。
文蔵
今回取り上げた本

「文蔵」編集部|バックナンバーガイド
「文蔵」編集部|ぶんぞうへんしゅうぶPHP研究所が発行する、文庫版サイズの月刊の文芸誌。創刊号は2005年10月号。時代小説SHOW 投稿記事『文蔵 2018.11』の特集は、初めて読む時代小説 2018年10月17日『文蔵 2018.10...