『一遍踊って死んでみな』|白蔵盈太|文芸社文庫
2024年12月1日から12月10日にかけて刊行される文庫新刊として、「2024年12月上旬の新刊(文庫)」の情報を公開しました。
今回注目するのは、白蔵盈太(しろくら・えいた)さんによる書き下ろし時代小説、『一遍踊って死んでみな』です。
著者は2021年に『あの日、松の廊下で』(文芸社文庫)でデビュー。その後、『義経じゃないほうの源平合戦』(同文庫)など、独自の視点で描く作品を発表してきました。2024年には『実は、拙者は。』(双葉文庫)で啓文堂書店時代小説文庫大賞を受賞し、エンタメ時代小説界で注目を集める新進気鋭の作家です。
2024年啓文堂書店時代小説文庫大賞受賞! 期待の新鋭・白蔵盈太が送る傑作時代小説『実は、拙者は。』 啓文堂書店全店にて受賞記念フェア開催中!|お知らせ|COLORFUL
2024年5月に刊行された、白蔵盈太氏の『実は、拙者は。』が、啓文堂書店時代小説文庫大賞を受賞しました。これを受け、啓文堂書店全店にて受賞記念フェアが10月31日まで開催中です。
あらすじ
娯楽が乏しい鎌倉時代、人々に刺激を与えたのは踊り念仏だった。家族も財産も捨てて阿弥陀仏の導きに従い、日本全国を行脚する一遍。彼の唱える念仏に合わせ、僧たちが床板を叩くリズム、鉦の音が次第に加速し、心拍数を象徴するような高揚感を生む。時衆の激しいパフォーマンスは見る者の心を掴んで離さない。念仏はロックだ!――破天荒でありながら繊細な捨聖、一遍の生涯を描く。
(『一遍踊って死んでみな』(文芸社文庫)Amazon紹介文より編集)
一遍上人といえば、鎌倉時代中期の僧侶で時宗の開祖として知られています。伊予国出身の彼は、今村翔吾さんの『海を破る者』にも登場しています(本書の帯にも、今村さんの推薦の言葉があります)。
斬新な視点で人物像を掘り下げる白蔵盈太さんが、一遍の何を描くのか――読む前から期待に胸が膨らみます。
時代小説●2024年12月上旬の新刊情報(文庫)
時代小説●文庫新刊情報|2024年12月上旬の新刊(1日→10日)2024年12月1日から12月10日に文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。各タイトルの詳細はAmazon.co.jpの紹介ページからご覧いただけます。→新刊情報リス...
■今回ご紹介した本
白蔵盈太|時代小説ガイド
白蔵盈太|しろくらえいた|時代小説・作家1978年、埼玉県生まれ。2020年、「松の廊下でつかまえて」(文庫刊行時に『あの日、松の廊下で』に改題)で、第3回歴史文芸賞最優秀賞受賞。2024年、『実は、拙者は。』(双葉文庫)で、2024年啓文...