2023年時代小説SHOWベスト10、発表!

「2022年9月の新刊(単行本)」をアップ

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『愚者の階梯』|松井今朝子|集英社

愚者の階梯2022年9月1日から9月末日の間に、単行本(ソフトカバー含む)で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2022年9月9月の新刊(単行本)」を掲載しました。

今月は、集英社から刊行される、松井今朝子さんの時代ミステリー『愚者の階梯』を紹介します。

「勧進帳は不敬である!」
昭和十年、東京。満州国皇帝溥儀が来日し、亀鶴興行は奉迎式典で歌舞伎の名作「勧進帳」を上演。
無事成功するが、台詞が不敬にあたると国粋主義者が糾弾。
脅迫状が殺到した直後、亀鶴興行関係者が舞台装置に首を吊った姿で発見――。
江戸歌舞伎狂言作者の末裔、桜木治郎が大いなる謎に挑む、驚嘆の“劇場×時代ミステリー”!
あの戦争へ、日本が最後の舵を切った時代を彫刻する渾身作。

(『愚者の階梯』Amazon内容紹介より)

江戸歌舞伎最後の大作者と呼ばれた三代目桜木治助を祖父にもち、早稲田大学の講師をしている桜木治郎が探偵役を演じます。花形役者毒殺の謎を解く『壺中の回廊』、劇場を訪れた右翼の大幹部と芸妓が惨殺された事件に挑む『芙蓉の干城』に続く、昭和初期を舞台にした、歌舞伎時代ミステリー三部作の完結編です。

昭和初期の歌舞伎の世界に触れながら、謎解きを楽しみたいと思います。

2007年に『吉原手引草』で第137回直木賞を受賞した著者は、2019年に『芙蓉の干城』で第4回渡辺淳一文学賞受賞されました。

単行本★2022年9月の新刊
単行本★時代小説新刊情報|2022年9月の新刊(1日→末日) 2022年9月1日から9月末日の間に、単行本(新書含む)で刊行される時代小説、歴史関連書の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンク...

■Amazon.co.jp
『壺中の回廊』(松井今朝子・集英社文庫)
『芙蓉の干城』(松井今朝子・集英社文庫)
『愚者の階梯』(松井今朝子・集英社)

松井今朝子|時代小説ガイド
松井今朝子|まついけさこ|時代小説・作家 1953年、京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科演劇学修士課程修了。 1997年、『東洲しゃらくさし』で小説家としてデビュー。同年に、『仲蔵狂乱』で第8回時代小説大賞受賞。 2007年、『吉原手引...