2023年時代小説SHOWベスト10、発表!

2020-01

人物

咸宜園塾主で詩人・広瀬旭荘の生き様と夫婦愛を描く

葉室麟さんの長編時代小説、『雨と詩人と落花と』(徳間文庫)を入手しました。 文化二年(1805)に、儒学者で詩人の広瀬淡窓(たんそう)によって天領の豊後国日田に全寮制の私塾・咸宜園(かんぎえん)は創立されました。 本書は、淡窓の弟で咸宜園の...
人物

女子教育の先駆けとなった津田梅子と津田仙の生涯

『梅と水仙』|植松三十里 植松三十里(うえまつみどり)さんの長編小説、『梅と水仙』(PHP研究所)を紹介します。 本書は、新五千円札の肖像に決まり注目される、津田塾大学の創設者津田梅子とその父・仙の波瀾万丈の生涯を描いた歴史時代小説です。 ...
人物

乱世の無常を悟った、『方丈記』作者、鴨長明の生涯を描く

梓澤要(あずさわかなめ)さんの長編歴史時代小説、『方丈の孤月 鴨長明伝』(新潮社)を入手しました。 本書は、「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。 淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。」で...
戦国

賤ケ岳の七本槍が知る、八本目の槍、石田三成の本当の姿

『八本目の槍』|今村翔吾・著 今村翔吾さんの長編小説、『八本目の槍』(新潮社)を紹介します。 本書は、「賤ケ岳の七本槍(しずがたけのしちほんやり)」と呼ばれた、羽柴秀吉と柴田勝家の戦いで、戦功が著しい秀吉子飼いの家臣たちを描いた戦国時代小説...
大正・昭和

川越宗一さん、『熱源』で第162回直木賞受賞

第162回直木三十五賞(日本文学振興会主催)の選考委員会が2020年1月15日(水)午後4時より築地・新喜楽で開催され、候補作5作品の中から川越宗一さんの『熱源』が受賞作に決まりました。 『熱源』は、樺太を舞台に、明治から大正にかけて激動の...