2023年時代小説SHOWベスト10、発表!

2019-11

剣豪

島帰りの牢人・松波勢四郎が盗賊一味の闇を斬る

中村朋臣さんの文庫書き下ろし時代小説、『蛇足屋勢四郎 困りごと、骨折りいたす』(光文社文庫)を入手しました。 著者は、2006年、第12回歴史群像大賞優秀賞を受賞してデビューし、疾走感あふれる剣豪小説で活躍する気鋭の時代小説家です。 「蛇足...
女性

何でも三十八文の江戸の百均、看板娘お瑛の細腕繁盛記

梶よう子さんの人情時代小説、『五弁の秋花 みとや・お瑛仕入帖』(新潮文庫)を入手しました。 食べ物以外ならなんでも扱う三十八文均一の店、『みとや』を、お瑛と長太郎の兄妹が切り盛りする、人情繁盛記「みとや・お瑛仕入帖」の第二弾です。 二人は、...
人物

幕府隠密? 水道工事監督? 知られざる芭蕉を描く評伝

嵐山光三郎さんの歴史評伝、『芭蕉という修羅』(新潮文庫)を入手しました。 中学三年で芭蕉の言霊に触れたという、著者の嵐山さんには、足と目と感性で俳聖「芭蕉」の全足跡を辿った紀行文『芭蕉紀行』や、芭蕉の弟子たちとの関係や人間性に迫った評伝『悪...
市井人情

「ぼろ鳶組」エピソード1。黄金世代の火消に刮目せよ

今村翔吾さんの文庫書き下ろし時代小説、『黄金雛(こがねびな) 羽州ぼろ鳶組 零』(祥伝社文庫)を紹介します。 羽州新庄藩火消頭・松永源吾と彼の率いる火消組「ぼろ鳶組」が、江戸の火事に立ち向かう痛快時代エンターテインメントには、エピソード1と...
市井人情

「2019年11月の新刊 中」をアップ

2019年11月11日から11月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2019年11月の新刊 中」を掲載しました。 今回は、祥伝社文庫から刊行される、樋口有介さんの本格時代小説、『変わり朝顔 船宿たき川捕り物暦』を紹介しま...