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おらんだ忍者了潤、謎の男の手記を追って蝦夷地へ

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おらんだ忍者 医師了潤 秘めおくべし浮穴みみさんの文庫書き下ろし時代小説、『おらんだ忍者 医師了潤 秘めおくべし』(中公文庫)を入手しました。

伊賀の隠れ里から江戸へ出て、正体を隠して町医者となった上忍の笹川了潤を主人公にした大江戸不思議事件帖の第2弾です。

了潤が主命により張り込んでいた男が、一心不乱に書き上げた手記には「秘めおくべし」の表書きが……。手記を奪おうとする二人の侍や毒矢を用いて彼らを襲う正体不明の隠密。さらに、町奉行所同心の変死体が発見されて……。謎を呼ぶ男の手記に誘われるように、了潤たち忍び組は蝦夷地へと旅立つ。

本書に、北海道を命名(2018年は北海道命名150年の記念の年です)した、伊勢国生まれの探検家、松浦武四郎が登場します。

北海道旭川市生まれで、札幌在住の著者が、武四郎をどのような人物として描くのか、了潤たち忍び組を蝦夷地でどんな活躍をさせるのか、興味がつきない作品です。

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『おらんだ忍者 医師了潤 秘めおくべし』(浮穴みみ・中公文庫)(第2巻)
『おらんだ忍者 医師了潤 御役目は影働き』(浮穴みみ・中公文庫)(第1巻)