昨晩、『徳川将軍家の演出力』の著者の安藤優一郎さんとお会いして、お話を聞く機会に恵まれた。江戸時代を専門とする気鋭の歴史家である。『観光都市 江戸の誕生』では、江戸の寺院の宣伝・プロモーション手法を明らかにし、『徳川将軍家の演出力』では、徳川将軍家ブランドに便乗したビジネス展開を紹介している。
- 作者: 安藤優一郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
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- 作者: 安藤優一郎
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これらの本は、従来の歴史読み物とは一線を画し、現在のビジネスにも通用するようなヒントが散見できて興味深い。安藤さんは、研究以外では歴史書を読むことよりもビジネス書を読むことが多く、そちらのほうが面白いとおっしゃっていた。多くのビジネス書に慣れ親しんでいたことが、ビジネスマンの共感を集めるような読み物を書かれる素地になっているのではないかと思う。
次回作の構想を考えておられて、幕末あたりにスポットを当てられるようだ。どんなことを取り上げてくれるのか、今から気になるところだ。
