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佐伯泰英さんが描く幕末に期待

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佐伯泰英さんの『風雲 交代寄合伊那衆異聞』を入手した。千四百十三石の旗本ながら参勤交代を義務付けられている、信州伊那の座光寺(ざこうじ)家。その若き当主座光寺藤之助為清を主人公とする剣豪小説シリーズの第三弾になる。

このシリーズで注目したいのは、書き下ろし時代小説の旗手である佐伯泰英さんが、幕末という時代をどうとらえて、どのように描くかである。今までの多くのシリーズは享保から文化ぐらいまでの江戸中期を舞台にすることが多く、独自の歴史感覚による佐伯ワールドを作り上げていた。

1作目『変化』、2作目『雷鳴』と不思議と幕末の切迫感がまだ薄く、藤之助の振るう信濃一傳流の剣に焦点が当たり新しいヒーロー像を描くことに力点が置かれていた。しかし、主人公が物語になじんできたこの巻より、激動の歴史の渦の中に巻き込まれていくところを注目していきたい。

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風雲<交代寄合伊那衆異聞> (講談社文庫)

変化 交代寄合伊那衆異聞 (講談社文庫)

変化 交代寄合伊那衆異聞 (講談社文庫)

コメント

  1. みやこ より:

    佐伯泰英は最近はまりました。 今までもぼつぼつ読んではいたのですが一挙2冊刊行の居眠り磐音を読んでからすっかりはまりシリーズを1冊目から読んでいるところです。 今日は11冊目の無月ノ橋を読み終えました。 追いついたら↑のシリーズも読んでみたいです。
    http://blogs.yahoo.co.jp/aoyama93forever

  2. jidai-show より:

    「居眠り磐音」は佐伯さんのシリーズの中で、いちばん読み味がよくて楽しんでいます。みやこさんのブログ「お江戸日記」は、時代小説の舞台となった寺社などが写真で紹介されていて楽しいですね。東京にいてもなかなか江戸散歩はできないので、ありがたいです。居眠り磐音を題材にしたものも期待しています。