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時代小説家村上元三さん死去

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戦後の時代小説をリードした村上元三(むらかみ・げんぞう)さんが6月3日、心不全のため死去された。96歳だった。謹んでご冥福をお祈りします。

作家の長谷川伸さんに師事し、「上総風土記」その他で第12回(昭和15年下半期)直木賞受賞した。『佐々木小次郎』『次郎長三国志』『源義経』などが代表作として知られる。

実は、村上さんの作品は『八丁堀同心 加田三七』という捕物小説しか読んでおらず、残念ながら追悼文らしいものは書けない。その作品は「半七捕物帳」の系譜を引くオーソドックスな捕物帳で面白かったことを記憶している。

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南町奉行所同心の加田三七は、明治になると、湯島でそば屋を始めて、店のかたわら捕物を続け、その活躍ぶりは『加田三七 捕物そば屋』という続編に書かれていたが、現在は絶版で入手困難。加田三七の短編なら、池波正太郎さん編纂の『捕物小説名作選』で読めるので、興味を覚えた方はどうぞ。

受賞作家の群像 村上元三

http://homepage1.nifty.com/naokiaward/jugun/jugun12MG.htm

ウィキペディア 村上元三

村上元三 - Wikipedia