2023年時代小説SHOWベスト10、発表!

2005-09

武家

無外流の剣士と坐業

今、宮本昌孝さんの『夏雲あがれ』を読んでいる。東海の小藩で青春を送る三人の青年武士(新吾・太郎左・仙之助)が藩の存亡を賭けて巨悪と戦う時代小説。三人とも直心影流を学んでいるが、物語の中で無外流の剣士が登場し興味深い。 「昨日、安富さまに居合...
作家

藤沢周平の世界展に行ってきた

かねてから楽しみにしていた「藤沢周平の世界展」に行ってきた。世田谷文学館開館10周年記念ということで、常設展示を1階に移し、2階のフロア全部を使っての大規模な展示だった。夫人の管理がよいせいか、『溟い海』や『暗殺の年輪』などの初期の作品から...
市井人情

「御宿かわせみ」の第二世代

平岩弓枝さんの『鬼女の花摘み 御宿かわせみ30』を読了。久々に読んだこともあるが、自分と同じように、登場人物たちも年を重ねたんだなあとしみじみと思った。 るいや東吾、畝源三郎、麻生宗太郎らの子どもたちが、ただ成長したばかりでなく、立派に主役...
市井人情

御宿かわせみの不思議

久々に『鬼女の花摘み 御宿かわせみ30』を読んでいる。物語の舞台となっている時代はいつなのか? おるいや東吾たちの年齢はいくつになったのか? 軍艦操練所に通っている東吾が、姫路藩で建造されたばかりの速鳥丸の操船指導に携わるというシーンが出て...
剣豪

時代小説の挿絵画家中一弥さん

池波正太郎作品の挿絵を数多く手がけてきた中一弥さんの挿絵原画展が、台東区西浅草にある池波正太郎記念文庫で9月16日(金)~12月14日(水) の期間、開催される。 今年九十五歳でなお第一線で活躍される中さんは、作家逢坂剛さんの実父としても知...