アームストロング砲と佐賀藩

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彰義隊の戦いについて調べているうちに、アームストロング砲のことが気になりだして、『アームストロング砲』(司馬遼太郎著)を入手した。アームストロング砲は、幕末随一の科学先進藩、佐賀藩で製造された高性能大砲のことで、彰義隊の戦いをわずか半日で壊滅する決め手になった新兵器である。

『アームストロング砲』には、9編の短編が収録されていて、表題作以外にも、新選組に題材を取った「薩摩浄福寺党」や「理心流異聞」「壬生狂言の夜」など、気になる作品が多く、じっくり読んでみたい。

幕末の佐賀藩というと、高橋克彦さんの『火城』も思い出される。こちらは日本初の蒸気船を作った佐賀藩士佐野常民の活躍を描いている。薩長が血を流した戦いで日本を変えようとしていた時期に、科学技術の力に目を向けた佐賀藩の独自のスタンスが興味深い。

新装版 アームストロング砲 (講談社文庫)

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火城 (角川文庫)

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