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闇を斬る―直心影流竜尾の舞い(1)

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イラストレーターの蓬田やすひろさんの装画に惹かれて、『闇を斬る―直心影流龍尾の舞い (徳間文庫)』を入手した。荒崎一海(あらさきかずみ)さんというペンネームだけで、プロフィールはついていなかったので、新人作家だろうか? にもかかわらず、時代小説の装画・装幀の第一人者の蓬田さんを起用したあたり、徳間書店も力を入れている。

故あって新妻と今治藩を脱し、江戸で直心影流団野源之進の道場で師範代を務める、鷹森真九郎が主人公。数人の侍に襲われていた大店の主・和泉屋宗右衛門を助けたことから事件に巻き込まれる…。

直心影流は、杉本備前守政元の神陰流をルーツに、上泉伊勢守信綱の新陰流を経て以降流名をたびたび変更され、第七代の山田平左衛門光徳(一風斎)が直心影流とし定着する。一風斎は竹刀と防具の工夫を試み、息子の長沼四郎左衛門国郷が改良し、現在につながる竹刀と鉄仮面と籠手を造った。防具の改良は、仕合形式の実践稽古を可能にし、普及につながり、幕末の隆盛につながった。

ともかく、直心影流の遣い手の新ヒーローの誕生は楽しみだ。早く読みたい。

闇を斬る―直心影流龍尾の舞い (徳間文庫)

闇を斬る―直心影流龍尾の舞い (徳間文庫)

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