時代小説 文庫新刊情報
2018年7月の新刊 中(11日→20日)
更新日:2018/07/19
2018年7月11日から7月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
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今月は、光文社文庫の新刊に注目しています。
知野みさきさんの『巡る桜: 上絵師 律の似面絵帖』は、人気シリーズの第4弾。
職人としての誇りをかけた仕事に打ち込みながら、ゆくえ定まらぬ恋に心揺らす律。恋人涼太の葉茶屋にも危難が…。
上田秀人さんの『検断: 聡四郎巡検譚(二)』は、将軍徳川吉宗に直々に命じられて道中奉行副役となった水城聡四郎の新たな活躍を描くシリーズ第2弾。
つい手が伸びるのが、喜安幸夫さんの「大江戸木戸番始末」シリーズ。第八作の『ためらい始末』が出ます。木戸番の杢之助の動きが気になります。
ハルキ文庫の新刊も魅力がいっぱいです。
篠綾子さんの『親子たい焼き 江戸菓子舗照月堂』は、シリーズ第3弾。菓子に目がなく、菓子を作りたいという夢を実らせ、照月堂の職人見習いとして厨房入りを許された少女なつめの修業が始まります。
「羽州ぼろ鳶組」シリーズで大ブレイク中の今村翔吾さん。その最新文庫、『くらまし屋稼業』が刊行されます。
くらまし屋って、どんな商売?
天野純希さんの『回天の剣 島津義弘伝(下)』も文庫化されます。
祥伝社文庫から刊行される、野口卓さんの『師弟 新・軍鶏侍』も楽しみな一冊です。
“老い”の自覚のなか、息子や弟子たちの成長と旅立ちを見守る源太夫。「軍鶏侍」の第2シリーズ。
鳴神響一さんの『飛行船月光号殺人事件 謎ニモマケズ』は、宮沢賢治を探偵役に据えた、青春冒険ミステリーの第2弾です。
講談社文庫の新刊も要チェック。
山本周五郎さんの『戦国武士道物語 死處』は、戦中に執筆され、未発表のまま保管されていた短篇小説「死處」を収録した作品集。
77年ぶりに発見された作品として報道され、ファンならずとも気になるところ。
富樫倫太郎さんの『風の如く 高杉晋作篇』は、『吉田松陰篇』『久坂玄瑞篇』に続く、青春時代小説の第3弾。
実力派作家の競演、戦国時代小説アンソロジー『決戦!川中島』も文庫で登場します。
中公文庫の『維新始末』は、上田秀人さんの「始末」シリーズの待望の新作。
天保の改革から二十年。闕所物奉行を辞した扇太郎は、天満屋幸吉のもと、用心棒として平穏な日々を暮らしていた……。
浮穴みみさんの『おらんだ忍者 医師了潤-秘めおくべし』は、おらんだ忍者・医師了潤が活躍する第2弾。文庫書き下ろしです。
中公文庫の新刊も気になります。
坂東眞砂子さんの『真昼の心中』は、八百屋お七の放火事件、絵島生島事件、白子屋事件……。江戸時代の出来事を下地に、独自の視点で描く七話。江戸の世の色事を通じて、人間の奥底に巣食う欲望に迫る官能小説集。
池寒魚さんの『ひとだま 隠密絵師事件帖』は、幕末の著名人も次々登場し、幕末時代小説に強烈に切り込んだ、「隠密絵師事件帖」シリーズの第2弾です。
!おすすめ度
★:読みたい/入手したい
■:読んだことがある/持っている
♪ :気になる/チェックしたい
◎:文庫書き下ろし