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2004年2月・如月の巻
幕末新選組 by 池波正太郎 |
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殺しはエレキテル 曇斎先生事件帳 (ころしはえれきてる・どんさいせんせいじけんちょう)
芦辺拓
カバーデザイン:唐沢なをき |
♪本格ミステリ畑の人で、初の捕物帳(時代小説)ということで、興味津々といったところ。探偵役は、絲漢堂という蘭学の塾を開く、外科本道の医師・曇斎こと橋本宗吉。助手のワトソン役が田舎から出て来て寺子屋の代用師匠を務めることになる平田箕四郎。物語を掻き回す狂言回し的な役割を若き日の大塩平八郎が演じる。そしてヒロインが唐物屋・疋田蝙蝠堂の娘・真知といった役どころ。 あとがきを読むまでは、うかつにも橋本宗吉という蘭学者・科学者が実在の人であったということは知らなかった。芦辺さんのこのあとがきでは、古きNHK時代劇のことや、都筑道夫さんや満坂太郎さんのことにも触れられていて、ウルウルものである。 各話にオランダ語が盛り込まれていて、本格推理小説っぽいタイトル付けである。エレキテル(Electriciteit)は知っていたが、ドンクルカームル(donkerkamer)は暗室写真鏡、ゼオガラヒー(geografie)は地理学、ウニコール(Unicorn)は一角獣、リュクトシキップ(luchtschip)は空飛ぶ船、トーフルランターレン(Toverlantaarn)は幻灯機のこと。語感から、物語を想像するだけでワクワクしてくる。 物語●「殺しはエレキテル」寺子屋の師匠役を引き受けた若者・平田箕四郎は、大坂伏見町の唐物屋・疋田蝙蝠堂で、エレキテル(摩擦起電機)による実験を見た…。「幻はドンクルカームル」順慶町の盆屋(男女が密会する貸し座敷=ラブホテルのようなもの)で、別嬪の年増女が殺され、箕四郎の教え子の父親に嫌疑がかかった…。「闇夜のゼオガラヒー」長堀川の上流に浮ぶ、屋形船で、芸者と二人きりでいた西国某藩の蔵役人が何者かに矢で射殺された…。「木乃伊とウニコール」諸物産物廻船の商いをする匠屋のオランダ座敷で大藩の大坂詰め藩士が右手に拳銃を握った姿で死んでいた。胸には思いもかけないものが深々と貫かれていた…。「星空にリュクトシキップ」曇斎橋本宗吉先生と箕四郎は、木の上に陣取り、近松の世話浄瑠璃のさわりを語りながら、日本ではじめての実験をしていた…。「恋はトーフルランターレン」高津神社で、唐物商の娘・疋田屋真知が何者かにかどわかされた…。 目次■殺しはエレキテル|幻はドンクルカームル|闇夜のゼオガラヒー|木乃伊とウニコール|星空にリュクトシキップ|恋はトーフルランターレン|あとがき ここから始まる本のリンク▼『鴻池小町事件帳 浪華闇からくり』(築山桂著・ハルキ文庫) |
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酔いどれ小籐次留書 御鑓拝借 (よいどれことうじとめがき・おやりはいしゃく)
佐伯泰英
カバーデザイン:多田和博 |
♪著作が絶好調の佐伯さんが放つ新シリーズ。主人公は豊後森藩の藩士・赤目小籐次、作者の得意の九州侍、しかも、幻冬舎からの発行ということも注目したい。主人公の赤目小籐次は、四十九歳の中年で、五尺一寸(153センチ)の矮躯に大顔、禿げ上がった額に大目玉、団子鼻、両の耳も大きい。辛うじてしっかりと閉じられた一文字の口と笑うと愛嬌を漂わせる顔が救いという風貌で、お世辞にも格好いいとはいえない。その小籐次は見掛けによらず、伊予の水軍が不安定な船戦で遣う剣術を源とした来島水軍流剣法の一子相伝者であった。この剣法を揮ううちに、小籐次がどんどんかっこいいヒーローに見え、応援したくなるから不思議だ。 武士道をテーマにした時代小説を「士道小説」と呼ぶことがある。仇討や殉死などを描いた作品が多いが、本作品も一種の士道小説といっていいかもしれない。ただし、重苦しいところはなく、読み出したら止まらない、痛快なエンターテインメント時代小説。多くの面白い主人公を量産する佐伯さんの作品の中でも、また、楽しみなシリーズが生まれた。第1作からスケールの大きな物語に仕上がっているだけに、次回の展開がとても気になるところ。 物語●豊後森藩下屋敷の厩番・赤目小籐次は、柳橋の万八楼での大酒会で一斗五升の酒を飲んだ末に、藩主・久留島通嘉の参勤下番の行列を六郷の渡しまで見送る習わしを欠礼した。その結果、用人の高堂伍平により、奉公を解かれ、屋敷から追い出されることになった。だが、小籐次には、ある目論見があった。江戸城中で他藩主から辱めを受けた通嘉の無念を晴らすために、脱藩して意趣返しをする決意を固め、東海道を小田原に向かった…。 目次■第一章 一斗五升の男/第二章 酒匂川流れ胴斬り/第三章 城なし大名/第四章 川崎宿暴れ馬/第五章 品川浜波頭/終章 |
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翁面の刺客 (おきなめんのしかく)
小杉健治
カバーフォト:世界文化フォト+合成:フィールドワーク |
♪町人殺しの濡れ衣を着せられ、北町奉行所に追われる主人公。そして、翁の面を被った謎の刺客。時は老中水野忠成の時代。ワクワクする設定に食指が動く。読み始めてすぐに、『白頭巾 月華の剣』(小杉健治著・祥伝社文庫)の続編であることに気付く。前作が白頭巾登場編にあたるためか、主要登場人物の紹介やら、時代背景を描くことなどで、やや消化不良気味であったが、今回はいろいろな要素が盛り込まれていて完成度が高く面白かった。 主人公・隼新三郎は、水野越前守忠邦が幕政に参画する資格を得るために唐津から浜松へ転封を画策した際に反対し、切腹して諫言した家老・早瀬主膳の息子。父の怨みから忠邦が賄賂を送り続ける相手・老中水野忠成への進物を、白頭巾として奪い続けるのだった。新三郎を白頭巾の正体と疑う、同心や岡っ引、旧藩士らに追われ窮地に立つ新三郎。『冤罪』(小杉健治著・講談社文庫)を思わせる捕物劇がサスペンスを高める。 世間知らずで共感をもちにくかった新三郎が、苦界でもがき苦しむ二人の女・おこうとお幸をめぐる事件を通して、成長するところが見どころ。また、親友や昔の許嫁も登場し、波瀾万丈な展開を見せる。 肝心のチャンバラシーンも圧巻。能の所作をヒントにしているのが興味深い。 物語●直心影流の達人・隼新三郎は、「白頭巾」捕縛に執念を燃やす北町同心・村山弦之助の憎しみを買い、町人殺しの濡れ衣を着せられる。新三郎は逃亡を試みるが、鼠一匹這い出せないほどの大包囲網が江戸中に敷かれる。絶体絶命の新三郎の前に、翁の能面を被った謎の刺客が立ちはだかる…。 目次■序章/第二章 逃亡/第三章 牢獄/第四章 決闘/解説 縄田一男 ここから始まる本のリンク▼『冤罪』(小杉健治著・講談社文庫) |
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おのれ筑前、我敗れたり (おのれちくぜん、われやぶれたり)
南條範夫
装画:矢谷長治「蝶と彼岸花」 |
♪戦国時代を描いた歴史小説では、脇役となることが多い、敗者となった戦国武将たちを描いた短篇集。「蝮の道三」斎藤道三というと、信長の岳父ということで馴染み深い武将であるが、前半生の方が興味深いので、『国盗り物語』(司馬遼太郎)や『ふたり道三』(宮本昌孝)を読んでみたい。 「京狂いの果て」大内義隆というと、今川義元と並んで、室町の香りを色濃くもった戦国大名で、長編で読んでみたい人物の一人だ。 「影薄れゆく一益殿」信長没後の滝川一益は影が薄いと思っていたが、それは一益に限らず、前田利家を除く、主だった信長の武将たちに共通するもので、いずれも後継者となった秀吉の陰で、悲惨な末路を迎えている。 「奸悪無限の武将」宇喜多直家の奸悪ぶりは、戦国武将の中で、やはり群を抜いている。実の母と三人の娘を色好みの主・浦上宗景に側妾とし、自身も男色の相手をつとめた。その死に瀕して若い後妻に。家のために、秀吉の寵を得るように命じたところは、凄すぎる。 「殿は領民の敵」龍造寺家という、伝奇小説などで、鍋島家がらみで登場することはあるが、隆信自体が描かれることは少ない。中央の武将ばかりでなく、西国の武将も取り上げたところは面白い。 「関白に頭を下げなかった男」吉川元春というと、昔大河ドラマで松重豊が演じていたもののイメージがある。ちなみに小早川隆景は恵俊彰だった。二人とも自身や自分の家というよりは、毛利家のために動いたせいか、戦国武将としての面白味にかけるように感じられる。 「おのれ筑前、我敗れたり」丹羽長秀というと、羽柴秀吉の“羽”の元である割に、影が薄い人物である。その割に、丹羽家は豊臣・徳川政権下をサバイバルし、幕末まで存在したのだから、なかなかの者でもあるわけである。南條さんの史観で、だいぶ丹羽長秀像がハッキリしてきた。 「薩摩の土性骨」『島津奔る』(池宮彰一郎著)で、その英傑ぶりが余すところなく描かれた島津義弘。 「さらさら越え」佐々成政のことはよく知らなかったが、さらさら越えという立山連峰の雪中踏破は興味深い。長編で取り上げたら興味深いところだ。 「徳川軍を二度破った智将」真田昌幸といえば、池波正太郎さんの『真田太平記』で親近感が湧く武将だが、南條さんは、真田家を戦国動乱期の辺地の小領主として捉えて分析している。 「名誉の敗軍」石田三成と秀吉の違いの分析が南條さんの史観が表れていて面白い。 「口惜しや忰の愚昧」加藤嘉明は賤ヶ岳の七本槍の一人で、朝鮮出兵では水軍で活躍したが、意外に小説で主役として描かれることが少なく、イメージが湧きにくい武将の一人だ。本人自体は成功者だと思うが、息子明成の時に、加藤家が改易になったせいで、この作品集に収録されたのであろう。 作品を通して敗者ばかりを描いてきたが、その裏返しとして、武将として勝者になるためには、知謀や武勇が優れているばかりでなく、人徳と明るさが必須なのかもしれない。 物語●奸悪の武将として「梟雄」と呼ばれる斎藤道三と宇喜多直家。西国にあって絶頂時から悲惨な最期へ転落する大内義隆と龍造寺隆信。織田信長の後継争いで敗れる滝川一益と丹羽長秀。関白秀吉に翻弄される吉川元春と佐々成政。関ヶ原の戦いが運命を変える、島津義弘、真田昌幸、石田三成、加藤嘉明。―戦国武将の敗残の記録を綴った歴史連作短篇集。 目次■蝮の道三―斎藤山城守道三|京狂いの果て―大内左京大夫義隆|影薄れゆく一益殿―滝川左近将監一益|奸悪無限の武将―宇喜多和泉守直家|殿は領民の敵―龍造寺山城守隆信|関白に頭を下げなかった男―吉川治部少輔元春|おのれ筑前、我敗れたり―丹羽五郎左衛門長秀|薩摩の土性骨―島津兵庫頭義弘|さらさら越え―佐々陸奥守成政|徳川軍を二度破った智将―真田安房守昌幸|名誉の敗軍―石田治部少輔三成|口惜しや忰の愚昧―加藤左馬助嘉明|解説―水口義朗 |
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孤愁の鬼 (こしゅうのおに)
乾荘次郎
カバーイラストレーション:安里英晴 |
♪天保の改革でおなじみの“妖怪”こと鳥居耀蔵の晩年を描く表題作ほか全5篇収録の短篇集。新人作家だが、高橋克彦さんの推薦文がついていた。1998年の第6回松本清張賞で、最終選考まで残り注目されたらしい。「孤愁の鬼」伝奇小説や捕物帳などで、おなじみの鳥居耀蔵。その晩年の姿はあまり描かれたことがないと思う。その観点からもこの物語は貴重だ。美化もされず貶されもしない、等身大の耀蔵がそこにいるようだ。「路銀」幕末維新の激動の中で、多くの無名の人たちが翻弄されてきたんだなあ。「写真」新しい文明の利器・写真が若い二人にもたらす悲劇とは…。「扇屋隆斎」諸国を自由に行き来できる絵師は、佐幕派・勤皇派にとっても気になる存在だったらしい。絵師として身を立てることと、殺伐とした京の町で身を守ることについて、思い悩む主人公を描く好編。「護衛」幕末の徳島藩を描いた短篇。歴史の傍観者 に近いポジションにあった一つの藩のあり方が垣間見られる。 作品としては、「孤愁の鬼」と「扇屋隆斎」が出色の出来だが、他の作品も幕末・維新を感じさせてくれて面白かった。長篇も読んでみたい。 物語●「孤愁の鬼」徳川幕府が瓦解し、讃岐丸亀京極家へ幽閉されていた鳥居耀蔵が、二十三年ぶりに江戸に戻って来た…。「路銀」幕兵に屋敷を囲まれ火を放たれた薩摩藩上屋敷では、百五十人の浪士に、三田通用門から出て鮫洲沖に停泊する薩摩藩の翔鳳丸に乗り込み京へ向かうように命じられた。全員にひとり五十両ずつの路銀が渡された。武州入間郡の農家の長男で志士を目指して三年前に江戸に出てきた藤太もその中に含まれていた…。「写真」横浜で、港に入ってきた異国船のそばへ小舟を出し、船員が捨てたビールやブランデーの空き瓶を拾って業者に売るがらがら引きを生業にする勘次。港崎の遊郭で、十日に一度おみつを抱くことを唯一の楽しみにしていた…。「扇屋隆斎」夕暮れの京の小路を十徳姿の隆斎は歩いていたが、何者かに付け狙われていた…。「護衛」長江友三郎は心形刀流の目録の腕を買われて、兄から足利将軍三代の木像梟首事件の犯行者の一人、中尾久平の監視役を命じられた…。 目次■孤愁の鬼|路銀|写真|扇屋隆斎|護衛|大器の予感 高橋克彦 ここから始まる本のリンク▼『妖怪』(平岩弓枝著・文春文庫) |
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半九郎疾風剣 (はんくろうしっぷうけん)
鈴木英治
装画:百鬼丸 |
♪書き下ろしの文庫の刊行が続き、鈴木さんというと最近の活躍が目覚しい時代小説家の一人である。『半九郎残影剣』に続く、用心棒里村半九郎が活躍するシリーズ第2弾。「お千香さんは戻ってくる。どんなことがあっても必ず取り戻すという信念さえ失わなければ、きっとお千香さんをその手に抱ける日が来るよ」。半九郎が、行方不明の許嫁を心配する油問屋若旦那庄吉を励ますことばだが、前作に続き、今回も行方不明者を探すのが大きなテーマになっている。さらに、若い娘の連続殺人事件の謎に巻き込まれる主人公・半九郎の活躍ぶりも見どころのひとつだ。ミステリーだけに伏線に注意したい。もちろん、用心棒稼業を営む半九郎が「穂刈の剣」をふるうチャンバラシーンも見逃せない。 許嫁の奈津にやりこめられてしまう、半九郎に親近感を覚える。いずれにしても、この作家の作品についてはもうしばらく追いかけてみたい。 物語●用心棒稼業の里村半九郎の長屋に、町方同心・稲葉七十郎が訪ねてきた。同心の話によると、昨夜、半九郎が会っていた女・お弓が殺されたという。半九郎がお弓とのわかれ話の相談を受けていた同じ長屋に住む小間物屋の脩五郎に嫌疑がかかり、役人に捕まった。半九郎は、同じ長屋の仲間を売ったと責められ、真犯人を捕まえるために動き始めるが…。 目次■なし |
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幕末新選組 (ばくまつしんせんぐみ)
池波正太郎
カバー:サイコ・オカダ |
♪NHK大河ドラマ『新選組!』の影響から、新選組関係の出版ラッシュになっている。数多ある新選組ものでは、脇役の一人として描かれることが多い永倉新八にスポットを当てた作品。読み始めると、池波さんがなぜ永倉新八を取り上げたのかがわかる気がしてくる。作者と同様に、永倉も松前藩士の子ながら、江戸で生まれ育った江戸っ子である。剣は強いが、女に弱い。一本気でカラッと明るくおっちょこちょい。幕末という多くの血が流された殺伐たる時代を描きながら、この愛すべきキャラクターにより、さわやかな読了感のいい作品にしている。とくに、同じ新選組隊士の藤堂平助との友情がおもしろい。永倉が池波さんの分身だとしたら、いろいろと新八の面倒をみる、浪人の市川宇八郎は、その口跡や振舞いから池波さんのエッセーによく出てくる先輩をモデルにしたのではないかと思われ、池波ワールドにいることの心地良さを感じさせてくれる。 物語●松前藩の百五十石どり定府取次役・永倉勘次の一人息子栄治(元服後は新八に改名)は、七歳で腕白小僧で、江戸屋敷でそのいたずらに手をやかぬものはないといってよかった。ある日、門番で足軽の大草五十郎は、栄治から経木包みの饅頭をもらった。甘いもの好きの五十郎は、その饅頭をかぶりついた。器用な栄治が、巧みに抜きとって自分の口に入れてしまった饅頭の餡のかわりに入っていたものは、栄治の尻から排泄された黄色のかたまりだった。栄治の度はずれないたずらは、大嫌いな勉学を強要され、剣術を学ばせてもらえぬことの反動と知り、神道無念流の岡田十松の道場に入門することになった。好きで好きでたまらない剣術だけに、めきめき腕も上がり、十五歳で切紙を許され、十八歳で本目録をうけ、岡田道場でも屈指の腕前となった…。 目次■青春の血/試衛館の人々/浪士隊出発/誠の旗/変乱/梅雨空/池田屋騒動/戦雲/江戸の空/激流/七条油小路/賊徒/敗走/明治元年/落日/あとがき/解説 佐藤隆介 |