
| 江戸の昔から明治初頭を舞台にした時代小説に描かれていて、現在も伝統を守っている老舗がある。以前に、「時代小説SHOW かわら版」で、豊島屋の白酒を取り上げたら、豊島屋本店の吉村俊之さんから現在も営業を続けている旨、メールをいただき、大変驚いたことがあった。作家の佐伯泰英さんも、豊島屋を舞台に『鎌倉河岸捕物控』シリーズを著された後に、はじめて豊島屋本店が今も江戸の伝統を守りつつ、現代にあわせた営業をされておられることを知ったそうだ。 |
| 【長命寺の桜餅(ちょうめいじのさくらもち)】
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【豊島屋の白酒(としまやのしろざけ)】
その都筑さんが、作品の舞台を江戸に置いたのが、『なめくじ長屋捕物さわぎ』シリーズ。作者得意の論理のアクロバット≠ニいわれる、奇想天外なシチュエーションと、論理的な謎解き、さまざまな実験的な試みが味わえる、贅沢な時代ミステリだ。 かつては、砂絵のセンセーの鮮やかな事件解決能力や、なめくじ長屋の面々のチームプレーに魅せられ、巣乱(すらむ)、脱奴(ぬーど)、破落窟(ばらっく)などの文中での創作当て字の面白さに目がいったが、久々に読み直してみると、江戸の風俗や暮らしのきめ細かい描写に感心してしまった。
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