おすすめの一冊
紫紺のつばめ
髪結い伊三次捕物余話


著者:宇江佐真理
文藝春秋
1,524円+税

  伊三次は廻り髪結いをしながら、北町同心の手先を務めていた。髪結いとして腕は立つし心根もやさしく男前で、深川芸者お文とは、3年越しの恋人同士。そのお文が、材木仲買商から経済的な援助を受けることになり、伊三次との関係にひびが…。巷では、童女のかどわかしが頻発していた。濁った欲望の矛先が抵抗のできない幼い少女に向けられる。最も憎むべき犯罪を前に、伊三次の活躍はいかに…。『幻の声』に続く髪結い伊三次シリーズ第2弾。連作形式で描かれる伊三次とお文の波瀾に満ちた恋の行方に、江戸の四季の移り変わりや事件の謎解きとともにひきつけられる。ヒロインの自立、愛に戸惑い悩む主人公が時代小説に新しい魅力を加えている。
1999.03.11

♪読んでいて途中から、ロバート・B・パーカーの「スペンサー」シリーズを思い出してしまった。「ComTracks」のリニューアルのために、時代小説の書評はこれが最後。残念と思う気持ちが80%で、ホッとした気持ちが20%といったところ。取り上げる本の出版社が少し偏っていたかもしれませんが、たまたまです。もっと続いていれば、いろいろな作家のいろいろなタイプの作品が取り上げられたのですが…。 (小林理流)

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