時代小説によく出る用語集

【取退無尽】
とりのきむじん


無尽というのは講(こう=商人や職人が親睦のために開くグループの集い)をつくっている連中が毎月定められた額の金を積み立て、その月金が入用な者が競り落としていく仕組みのものである。

取退無尽は当たり籤を引いたものが次々抜けていく無尽であるが、割り戻しが高いために富くじ同様に射幸心が高いために、幕府から禁じられていた。これを組んだ頭領は遠島、参加者は家財没収のうえ所払いとされた。

庄司圭太さんの『沈丁花 観相師南龍 覚え書き』(集英社文庫)は、観相師が謎に挑む捕物帳形式の時代小説であるが、その中でこの取退無尽をテーマにした事件も含まれている。(98/12/20)


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