【中条】
ちゅうじょう
中条流は豊臣秀吉の臣下中条帯刀を祖とする産科の一流派であるが、いつのまにか、本来の意味とは別に、御禁制の堕胎を業とする者たちが「中条」または「中条流」と呼ばれるようになっていた。仕事柄、女、とくに三十過ぎの女が多く、取上婆として助産の経験のある者もいたが、大部分がインチキ医者にすぎなかった。
おげんは、京都の油小路の賀川蘭斎のもとで、産科を学んだ後に、訳あって中条流の医者になり、その後も研鑚を続けているということで、本道(内科)も金創(外科)の療治もこなすという設定になっている。作者が現役医ということで、とにかく治療・施術シーンが圧巻である。(99/06/27)