時代小説によく出る用語集

【高崎扇】
たかさきおうぎ


いずれにしろ……。高崎扇をつけられりゃいいんだ、と鱗好は思う

これは、「ふらふら遊三」(杉本章子著『爆弾可楽』収録・文春文庫)の主人公の登龍亭鱗好が師匠に逃げられ、三遊亭円遊の軍門に下るところで吐く言葉。

高崎扇とは、三遊派の紋どころ。円朝が旧幕のころ、高崎の殿様より羽織を拝領し、その家紋の三つ扇を円朝は高崎扇と呼んで、殿様の許しを得て、一派の高座着に付けることにした。このことは、当時の噺好きの者なら誰でも知っていることだ。ちなみのこの殿様とは、高崎藩八万ニ千石・松平(大河内)輝聲だったようだ。(98/06/28)


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