【制外の家】 せいがいのいえ
越前松平家の祖、結城秀康は家康の次男で、嫡男信康自刃後は、将軍職を継いでもおかしくない立場にあった。が、家康が選んだのは三男の秀忠だった。そういう事情から、越前松平家は幕府の法の制約の外にある。忠直はそう言いたいのだった。
忠直の父・秀康は、戦に長けた勇猛果敢な武将であった。にもかかわらず、将軍職につけず、三十四歳での若い死について、毒殺の噂もあったという。(99/02/21)