時代小説によく出る用語集

【制外の家】
せいがいのいえ


嶋津義忠さんの忍者小説『重兵衛彷徨』(小学館文庫『半蔵幻視』収録)に出てくる言葉。嶋津さんのデビュー作『半蔵の槍』(講談社文庫)の主人公、忍者柘植重兵衛が、越前藩主・松平忠直の前に呼び出されて、仕事を依頼される。

越前松平家の祖、結城秀康は家康の次男で、嫡男信康自刃後は、将軍職を継いでもおかしくない立場にあった。が、家康が選んだのは三男の秀忠だった。そういう事情から、越前松平家は幕府の法の制約の外にある。忠直はそう言いたいのだった。

忠直の父・秀康は、戦に長けた勇猛果敢な武将であった。にもかかわらず、将軍職につけず、三十四歳での若い死について、毒殺の噂もあったという。(99/02/21)


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