時代小説によく出る用語集

【三四の番屋】
さんしのばんや


『十手人』は第10回時代小説大賞を受賞した傑作捕物帳。時代小説大賞は、今回をもって一旦終了するという。乙川優三郎さんや藤井素介さん、羽太雄平さんら多くの有望な時代小説家が輩出され、賞の存在意義は大きかったと思う。また、復活されることを強く望む。

喧嘩がもとで入れ墨者になった源七は、南町奉行所の定町廻り同心・佐々木弦一郎に見込まれて、十手を預かることになる…。主人公・源七の江戸っ子ぶりが魅力の連作捕物帳の誕生である。

三四の大番屋へ運び込まれた若い女の死骸を検屍させるために、弦一郎の命で源七が、中条流の医者(堕胎医)と取上げ婆(産婆)を呼びに行く場面があった。

俗にいう三四の大番屋とは、本材木町三丁目と四丁目でこしらえた番屋のこと。日本橋の南、八丁堀の西にロケーションし、捕物帳によく登場する。(00/04/01)


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