時代小説によく出る用語集

【根付】
ねつけ


永井義男さんのデビュー作『深川猟奇心中』(幻冬舎文庫)は、作者自身がいろいろ調べられたことを、文中で披瀝されているので、読み進めるにつれて江戸の風俗や地理がよくわかる。

江戸時代の装身具でありながら、今は、ほとんど身につけられることがないものの一つに根付がある。『深川猟奇心中』の中では、誘拐した人質の証しとして根付が使われている。

根付は、煙草入れや巾着、印籠などを帯にはさんで腰に下げるとき、落ちないようにその紐の端につける小さな帯ばさみである。木彫りのものから象牙製のものまで、精巧で凝ったものが多い。携帯ストラップやキーホルダーのようなものと思えばよい。(98/12/28)


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