時代小説によく出る用語集

【無外流】
むがいりゅう


“無外流”というと、最近では『剣客商売』の秋山小兵衛の使う剣法ということで、すっかり有名になっています。TVドラマを見ていて、「無外流には、峰打ちがない」というナレーションが新鮮でした。

戸部新十郎さんの『秘剣水鏡』(徳間文庫)は、短編形式で、主な剣法の由来や剣術家のエピソードを綴った作品集です。そのなかに「無外(むぐわい)」という章があり、無外流の祖、辻月丹資茂(つじげったんすけもち)、通称兵内(へいない)のエピソードが収録されています。

それによると、剣の名人になった兵内は、修業時代に知り合った麻布桜田の吸江寺の石潭(せきたん)和尚より「一法実無外(一法実に外無し=真理以外に何も存在しない)」の言葉を与えられ、一流を起こした際に、“無外流”と称したということです。(99/02/14)


←もどる↑マ行