時代小説によく出る用語集

【面扶持】
めんふち


『そろばん武士道』(大島昌宏著・学陽書房人物文庫)は、幕末の越前大野藩にあって、斬新な改革を次々と断行して再建した藩士・内山七郎右衛門の活躍を描いた歴史ものである。

面扶持とは、禄の高下を問わず、等しく成人一人あたり一日四合と限った米を人数分だけ支給するというもので、減禄の中でも最も厳しい手段である。当然、家老職など高禄の者ほど減禄率が高くなるわけで、激しい反撥が起こるのは目に見えている。そのため、導入されることはほとんどなかった。

七郎右衛門が改革に乗り出したとき、年間歳入一万両ほどの大野藩は、八十万両を超える膨大な負債にあえいでいた。そこで、彼が提案した第一の改革が面扶持だった。(00/04/30)


←もどる↑マ行