時代小説によく出る用語集

【黒印】
こくいん


『虹の刺客』(森村誠一著・朝日文庫)は、「伽羅先代萩」や山本周五郎さんの『樅の木は残った』で知られる、伊達騒動をその起こりから事後までを乾いたタッチで描いた快作である。 伊達家三代藩主綱宗を廃し、後嗣亀千代が伊達家を相続することが、将軍黒印が下り、幕府により認められた。実はここから伊達騒動が始まる。

幕府が将軍の名をもって発する文書には判物(はんもつ)、黒印、朱印の三種があり、大名に領地に関する文書を発行するにあたり、十万石以上および官侍従以上の者には判物、黒印を、十万石未満には朱印を用いた。*

*発給者の立場や時代によって異なり、朱印状の方が重きをおく場合もあり、その使い分けには、現時点では統一した説明はなされていない。(岩波日本史辞典より)(99/10/31)


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