時代小説によく出る用語集
【甲源一刀流】
こうげんいっとうりゅう
『隠猿(おぬざる)の剣』 鳥羽亮 " 甲源の名は、流祖である逸見太四郎義年(へんみたしろうよしとし)が、甲斐源氏の一族であったことに由来している。甲源一刀流の本拠地である耀武館(ようぶかん)は、武州秩父郡両神村小沢口にあり、秩父を中心に、山間一帯の村々に栄えた土着の流派である。「剣術は心術なり」と教え、剣技のみでなく、心の鍛練にも重きを置いている。
逸見太四郎が耀武館で門人の育成を始めたのが天明三年(1783)からである。『隠猿(おぬざる)の剣』(鳥羽亮・講談社文庫)では、主人公毬谷直二郎が武者修行の途上で逸見と立合うシーンがある。
甲源一刀流は、当時、江戸ではそれほど知られていなかったようであるが、『大菩薩峠』の机龍之助は登場により、時代小説ファンには知られている。(98/10/25)
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