時代小説によく出る用語集

【起請彫】
きしょうぼり


『夢裡庵先生捕物帳 からくり富』(泡坂妻夫著・徳間文庫)の「手相拝見」に出てきた言葉。登場人物の車道(しゃどう)は占師で、聞滋(ぶんじ)は浮世絵師で、死体の指にあった黒子を見ての会話である。

男と女が互いに変らぬ心の証として体に墨を入れるのが起請彫。もともと遊女が考え出したもので、男の名を腕に彫り込んだり、男の紋を大切なところに彫ったりしたという。素人の娘が起請彫をするとき、あまり目立つものは困るので、男と女が手を握り合わせたときに、親指が届くところに、小さな黒子に似せて彫る入れ黒子が考え出された。(99/08/23)


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