時代小説によく出る用語集

【検見】
けみ


藤井素介さんの『雲さわぐ 天草の代官・鈴木重成』(講談社)は、島原・天草の乱で荒廃した天草を救おうと、渾身の努力を続け、命を賭けた鈴木重成の半生を描く、感動の作品だ。

飢えに苦しむ天草の民のために、代官・鈴木重成が飢饉の際は誰でも山に入ること(入会)を認めることにした。人手不足のために、長州から呼び寄せた百姓が、食べるものがなくなり、山の葛の根を勝手に取り、村民とトラブルを引き起こしたことがきっかけになっている。

検見とは、秋の収穫時に村ごとに田の中から、無差別に一坪分の稲を刈り取り(坪刈り)脱穀し、枡で計り、出来具合を算定(枡試し)するものだ。その検見の結果により、凶作の時に、代官所が御触れを出し、入会を定めたり、時には救荒米(きゅうこうまい)を放出する。(00/01/16)


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