【闕所】
けっしょ
築山桂(つきやまけい)さんの『浪華の翔風』(島影社)では、闕所が話の中でキーになっています。経済の中心といわれている大坂で、闕所は、商人の命ともいえる家財を残らず没収されるわけですから、死に匹敵する、重い処分といえそうです。
ヒロインあやは、幼いときに両親をある事件で亡くし闕所処分にあい、大坂城代に養い育てられ、作中では〈御城影役〉として忍びばたらきを務めていました。その役割は、警護や市中の探索、ときには公にできない非情の役まで仰せつかる、江戸城御庭番以上のものでした。そのあやが亡き父の無念を晴らすべく、巨悪に立ち向かうのですが…。(これ以上は読んでからのおたのしみ)(99/04/11)