時代小説によく出る用語集

【風魔小太郎】
ふうまのこたろう


『紅蓮の狼〜青嵐の馬』(宮本昌孝著・文藝春秋)に、風魔小太郎が登場する。忍びの一族、風魔の総帥である。伊賀や甲賀が徳川家の諜報活動を受け持つことにより、時代小説の重要な位置を占めるのに対して、風魔は、小田原の北条家に雇われるために、非主流はとなっていて、謎も多い。

その最たるものが、総帥である風魔小太郎だ。一説には、身の丈七尺もあり、尖った巨大な頭、逆さまに裂けたような双眼、高き鼻梁、突っ立ったひげ、牙と見紛う歯、といった人間ばなれした姿をもつといわれている。『影武者徳川家康』(隆慶一郎著・新潮文庫)では、これを偽装としてまったく違った風貌で描いている。また、渡来人の末裔としている点も興味深い。

風魔が登場する作品としては、『神州魔風伝』(佐江衆一著・講談社文庫)という作品がある。(98/03/07)


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