時代小説によく出る用語集

【盆の窪】
ぼんのくぼ


杉浦日向子さんの『一日江戸人』(小学館文庫)は、江戸時代の文化や風俗を知りたい人にとって、肩の凝らない楽しい入門書だ。「決定版マジナイ集」の項で、江戸のマジナイにふれている。

後ろ向きのあのコを振り返らせるには=そのコの盆の窪へ、強く念じながら、静かにゆっくり息を吹きかける、というのを紹介していた。そのほかに、足のシビレを取り去る法とか、大勢の中で、オナラをした人を当てる法とかユニークなものを取り上げている。

盆の窪とは、うなじの中央のへこんだところを指すが、「盆の窪」といって思い出されるのが、「御宿かわせみ」(平岩弓枝・文藝春秋)の岡っ引・長助。盆の窪に手をやるのが癖で、作品中に何度もそのさまが描写されている。ところで、長助は、いつから盆の窪に手をやるようになったのだろうか。(98/04/05)


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