【星仏】 ほしぼとけ
『伊勢奉行八人衆』(佐江衆一著・PHP研究所)の中で、伊勢・古市の遊郭の遊女が詠んだ句として紹介されている。当時俳諧は庶民のたのしみとして、広くゆきわたっていたようだ。
星仏とは、年齢の干支により、明年の本命星、当年星、守り本尊などを書きしるしたお守りで、京都で年末、元朝、節分に売り歩いたものだ。したがって冬の季語で、この遊女はお伊勢参りにきて客となった都の男から、後朝(きぬぎぬ)の別れにもらったのだろう。こまやかな情が伝わる句になっている。(98/07/26)