時代小説によく出る用語集

【反閇】
へんぱい


火坂雅志さんの『西行桜』(小学館文庫)からの引用。若狭の領主の屋敷で能を舞っていた世阿弥が能舞台に張り出していた桜から霊気を感じて、反閇をした。

最初に、左足を半歩前に踏み出し、つぎに右足を一歩進め、左足を右足にそろえる。これが、反閇の第一歩だ。第二歩は、左右の足の運びを逆に行い、三歩目は第一歩と同じである。この一連の奇妙な歩法を反閇という。

反閇は禹歩(うほ)とも呼ばれ、もともと、奈良時代の狩籠師(かりごめし)が使った悪鬼や悪霊を払う呪禁の法のひとつで、北斗七星の形に歩行することによって、呪力を高めようというものだ。

ちなみに『西行桜』は、西行法師は出てこないが、世阿弥や闇源氏、元三大師が、呪術にかかった男女を解き放つ時代ホラー小説集である。(99/08/01)


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