【石抱き】
いしだき
拷問の最初は、普通、笞打ちではじめられる。この笞打ちで白状しないとき石抱きが行われる。
石抱き用の石は、江戸では堅くて重い伊豆山の石が、京では鞍馬石が用いられた。長さ三尺(約91センチ)、幅一尺(約30センチ)、暑さ三寸(約9センチ)、重さ十三貫(約49キロ)もあった。
三角に削った材木を5本並べ、その上に罪人を正座させ、膝に平らな石を積んでいく。最初5、6枚積めば、たいていのものは気絶などするのでとどめ、日を置いてまた拷問にかけて1枚増しにしていったという。
この石抱きは、火付盗賊改役本役の横田権十郎が考案したとされていたが、すでに桃山時代に行われていた。これに処せられると、10日ほど足腰が立たなくなり、悶死する者も珍しくなかった。(99/11/28)