時代小説によく出る用語集

【アヘン】
あへん


陳舜臣さんの『風よ雲よ 上・下』(中公文庫)に出てきた言葉。

アヘンが中国に入ったのは、唐代(667)、払林(ふつりん)という国からの献上物に底也迦(ていやか=ギリシャ語でテリアカ)という名がみえる。また、同じ唐代の8世紀末〜9世紀はじめにかけて、アラビア人が海路で輸入し、『唐書』に、阿芙蓉(=アラビア語でアフヨーン)とある。

16世紀末の明で刊行された『本草綱目』(李時珍著)では、アヘンのことが「鴉片」という名ででていて、「鴉片は前代にはめったに聞かなかったものだが、最近の処方にはこれを用いることがある」と、記されている。

中国へのアヘンの輸入が増えたのは、イギリスの東インド会社が印度アヘンの専売権を得た18世紀後半からで、19世紀にはいって、さらに輸入は激増し、ついにアヘン戦争につながる。(00/01/08)


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