2023年時代小説SHOWベスト10、発表!

サムライの掟

アドセンス広告、アフィリエイトを利用しています。
スポンサーリンク
[amazon_image id=”412203826X” link=”true” target=”_blank” size=”medium” ]サムライの掟 (中公文庫)[/amazon_image]
サムライの掟

(さむらいのおきて)

山本博文

(やまもとひろふみ)
[読み物]
★★★☆☆☆

江戸時代研究で知られる筆者の肩の凝らない読み物。風呂読用に入手。

『江戸お留守居役の日記』で日本エッセイストクラブ賞を受賞した後、『THIS IS 読売』誌から依頼されて執筆した歴史エッセイ集。

官僚化されていく武士社会がいろいろな事例を紹介しながら描かれていて、現代に通じる日本社会の特質が明らかにされていく。

萩藩江戸留守居役である、「福間彦右衛門覚書」を史料としてうまく使っていて、史料自体も面白そうなので、『江戸お留守居役の日記』の方も読んでみたい。

読みどころ●ビジネス月刊誌に連載した歴史エッセイということで、現代のサラリーマンに共感できるテーマを中心にわかりやすく綴られた歴史エッセイ。リストラや能力主義と年功序列など、武士道の本質に触れたパートと大岡越前守や鬼平などTVドラマでよく知られた人物の実像を紹介したパートなどから構成されている。

目次■はしがき|I 武士道の本質(権力者の影/加藤清正の夢/加藤清正は知将だったか/主君に叱責されたとき/薩摩藩のリストラ/能力主義と年功序列/女手形/官位と序列/お留守居役の子孫/忠臣蔵の真実/身柄「お預け」/武士道書の読み方/「利己的」な武士たち)|II 江戸の世相(江戸の屋敷売買/門前の捨て子/藩邸前の乱心者/奉公人の欠落/すご腕官僚/白は吉兆/大岡越前守の判決/無心のツケ/羊かんの味/流行りすたり今昔/鬼平の裁き/魚心あれば水心/江戸の夕暮れ族/女装するおとこ)|III 武士たちを動かすもの(参勤交代のはじまりと道中の苦労/熊本細川家の生き残り戦略/江戸初期の賄賂事情と大名留守居役/吉宗の人材登用神話の虚実)|初出誌一覧/文庫版へのあとがき

カバー絵:村上豊
カバーデザイン:山田健二
(中公文庫・590円・01/05/25第1刷・253P)
購入日:01/05/27
読破日:01/06/17

Amazon.co.jpで購入