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南海血風録

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南海血風録南海血風録
(なんかいけっぷうろく)
高橋義夫
(たかはしよしお)
[海洋]
★★★★

日本史の年表を見ていると、不思議な事件を発見することがある。「浜田弥兵衛、オランダ人ヌイツを台湾に捕縛、平戸に拘禁す」(「日本史年表・地図」吉川弘文館より)という記事が、以前から気になっていた。ホント、どうして? こんなことが可能なの?

この本は、この事件を描いている。しかも、明国秘伝の拳法の使い手の日蘭混血児や関ヶ原の生き残りの海商ら架空の人物を主人公に据え、伝奇色を盛り込んで、エンターテインメント度たっぷりで楽しめる。

物語●長崎代官・末次平蔵の御朱印船で、美麗島(フォルモサ=台湾)へ渡った淡水(天野屋太郎左衛門)は、そこで六道(ろくどう)と名乗る日蘭混血の青年と出会い、長崎へ連れ戻ることになる。六道は、明国拳法の使い手であった…。

目次■美麗島(フォルモサ)の六道/長崎の六道/大江戸の六道/海に還る六道/新港社(シヌカンしゃ)の六道/ゼーランジャ城の六道/闇夜の六道/解説 石井冨士弥

カバーイラスト:西のぼる
解説:石井冨士弥
時代:元和九年
場所:台湾・安平、長崎、江戸・小船町、
(光文社文庫・514円・99/01/20第1刷・281P)
購入日:99/01/09
読破日:99/02/07

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