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孤島物語

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孤島物語孤島物語
(ことうものがたり)
白石一郎
(しらいしいちろう)
[海洋]
★★★★

海洋時代小説の第一人者、白石さんの面目躍如の一冊。海と孤島に生きる人間たちのドラマ7編を収録したのが本作品。

五島藩第二十五代藩主・五島盛道の定めた悪法“三年奉公”制を描いた「三年奉公」、志賀島の金印発見をめぐる事件を「金印」、米を朝鮮に依存している対馬藩の苦悩を背景にした「倭館」など、そのディテールが面白い作品が多い。

物語●「江戸山狼」佐渡・相川の金銀山へ“江戸山狼”と呼ばれる無宿人たちがやってきた…。「鳥もかよわぬ」関ケ原の戦いに敗れた宇喜多秀家と残された家族・家臣たちの物語。「三年奉公」嵐の後、若い漁師は田舟で漂着した半死半生の娘を助ける…。「金印」志賀島の農民が漢委奴国王の金印を発見した…。「悪童」ガキ大将が庄屋の娘をいたずらして田舟に乗せてしまう…。「倭館」釜山の倭館に赴任した代官がみたものは…。「入墨」隠岐島の流人がある日、小舟で漂着した男女を発見して助ける…。

目次■江戸山狼 佐渡島|鳥もかよわぬ 八丈島|三年奉公 五島列島|金印 志賀島|悪童 能島|倭館 対馬|入墨 隠岐島/解説・藤田昌司

カバー装画:佐藤三千彦
解説:藤田昌司
時代:「江戸山狼」安永七年。「鳥もかよわぬ」慶長五年。「三年奉公」文化元年ごろ。「金印」天明四年。
舞台:「江戸山狼」佐渡・相川。「鳥もかよわぬ」堺。「三年奉公」五島列島・嵯峨ノ島。「金印」志賀島。「悪童」能島。「倭館」対馬、釜山。「入墨」隠岐島。
(新潮文庫・705円・98/1/1第1刷・251P)
購入日:97/12/28
読破日:98/1/7

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