2023年時代小説SHOWベスト10、発表!

無法者(アウトロー)

アドセンス広告、アフィリエイトを利用しています。
スポンサーリンク
無法者(アウトロー)
無法者 (アウトロー)

(むほうもの あうとろー)

佐藤雅美

(さとうまさみ)
[股旅]
★★★☆☆

浪曲、講談で有名な「天保水滸伝」、なぜかつて人気があったのかピンとこなかったが、何となくわかった気がする。「清水次郎長」から「仁義なき戦い」、極妻までみんなヤクザが好きなのだ。自分にない生き方、抑えていた欲望(暴力、性、カネ)の発揮と義理人情が好きなのだ。

飯岡助五郎という敵役にスポットをあてた、新解釈の天保水滸伝。史書は為政者の視点からかかれているため、為政者にとって都合のいいものになりがちである。そういう意味で、敗者をとり上げた時代小説は面白いのだ。

物語●名うての親分、飯岡助五郎。縄張りを接する笹岡繁蔵。関八州では幕府の命で、やくざが岡っ引きのような下働きをしていた。助五郎もその一人で、十手をもちながら、賭場も営む二足の草鞋をはいていた。助五郎は、その特権を生かして繁蔵一派の打倒に向かう…。

カバー装画:風間完
舞台:天保十五年
(講談社文庫・540円・1996/10/15)
購入日:1996/10/10
読破日:1996/10/25

Amazon.co.jpで購入