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陋巷に在り 4 徒の巻

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陋巷に在り 4 徒の巻陋巷に在り 4 徒の巻
(ろうこうにあり4 とのまき)
酒見賢一
(さけみけんいち)
[中国]
★★★★

前作が4月に刊行されているから、随分短いスパンで4巻目が出たことになる。そのせいか、前の巻のストーリーを覚えていて、連続性を持って読めた。

悪悦や子蓉の魔力を今まで描いてきたが、今巻では、少正卯の凄さが堪能できる。

◆主な登場人物
孔子:孔丘仲尼。魯の司寇で、儒者
子路:孔子の弟子。季孫家の宰
少正卯(しょうせいぼう):私塾を経営する
太長老(たいちょうろう):顔氏の長老
顔回:顔氏出身の孔子の弟子
顔路:顔回の父
よ(女+予):顔回の恋人
子貢:端木賜。孔子の弟子
悪悦:少正卯の弟子
子蓉:悪悦の妹。媚術を使う
五六:顔回の守り役

物語●陋巷にある顔回の家を、子蓉が訪ねたが、顔回は不在で、父の顔路と遊びに来た女予(よ)が応対した。顔路が小用にたった間に、子蓉は、女予が顔回を助けた護髪の主であることを知り、そのあまりの無垢さに嫉妬し、女予に魔法の鏡を与えた…。

目次■蟲/暗闘/彷徨/徒/あとがき

カバー装画:諸星大二郎
装幀:新潮社装幀室
時代:定公の十一年(前499)
舞台:中国・魯
(新潮文庫・438円・98/09/01第1刷・296P)
購入日:98/08/28
読破日:98/09/12

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