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極意 密命・御庭番斬殺

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極意 密命・御庭番斬殺

(ごくい・みつめい・おにわばんざんさつ)

佐伯泰英

(さえきやすひで)
[剣豪]
★★★☆☆☆

『密命』シリーズ第9弾。帯に「密命」シリーズ60万部と書かれていた。9作品でとはいえ、時代小説の文庫の書き下ろしで、この部数は、いかに多くの読者をとらえて離さないかを示している。

豪剣・寒月霞斬りを遣う金杉惣三郎の活躍ぶりと、秘剣・霜夜炎返しを会得した息子の清之助の武者修行ぶりを両輪に物語は進む。惣三郎は、御庭番の失踪と斬殺を巡る謎を解明するために、信抜流居合(しんぬきりゅういあい)の恐るべき剣と対峙する。清之助の前には尾張七人衆の刺客が…。

九州から中国にかけての武者修行旅や、小金井や府中といった武蔵国への探索など変化をつけている。また吉宗配下の御庭番とのコラボレーションなど、新たな展開もあり、今回もエンターテインメント要素いっぱいである。

▼「密命」シリーズ
『密命 見参! 寒月霞斬り』
『密命 弦月無想斬り』
『刺客 密命・斬月剣』
『火頭 密命・紅蓮剣』
『兇刃 密命・一期一殺』
『初陣 密命・霜夜炎返し』
『悲恋 密命・尾張柳生剣』

物語●「かつて父の金杉惣三郎が秘剣・寒月霞斬りを会得した、豊後相良の番匠川で修行する清之助の前に、尾張柳生七人衆の一人、赤星次郎平が戦いを挑む。一方金杉惣三郎は、将軍吉宗より、姿を消した御庭番明楽樫右衛門の探索を密かに命じられた…。

目次■序章/第一章 日田往還蜩勝負/第二章 尾張柳生七人衆/第三章 必殺脛斬り/第四章 決闘馬関船島/第五章 女密偵お吉の悲劇/第六章 暗闇背面突き/終章

カバーデザイン:中原達治
時代:享保七年(1722)仲秋
場所:豊後・番匠川、日田、福岡、船島、萩、三田尻、江戸・八丁堀、芝七軒町、大川端、車坂、内藤新宿、小金井村、大国魂神社ほか
(祥伝社文庫・600円・03/10/30第1刷・373P)
購入日:03/10/25
読破日:03/11/05

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