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神州魔風伝

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神州魔風伝
神州魔風伝

(しんしゅうまふうでん)

佐江衆一

(さえしゅういち)
[伝奇]
★★★★

『神州纐纈城』に代表されるように、神州(神国日本という意味)と題名につくと、伝奇小説と思っていいらしい。山田風太郎ばり荒唐無稽さが嬉しい「裏八犬伝」。

乱行ぶりが凄いわりに、描かれることの少ない越前少将徳川忠直をはじめ、宇都宮釣り天井事件の本多正純に、柳生一族、伊賀、甲賀、風魔忍者までからみ、オールスター級の面白さ。

物語●我、この身は果つるとも、魂魄は七生までも生きながらえ魔王となりて、世の治るをみては乱を発さしむ――源義経最期の時、炎の持仏堂に魔風のごとき七匹の天狗が舞い降りた。それから四百年、天下太平の徳川治世に、兇・禍・怨・恨・謀・邪・悪・乱の八片の魔鏡が集う……。大乱の予感に息をのむ傑作長編時代小説。

カバー装画:百鬼丸
解説:磯貝勝太郎
時代:文治五(1189)年五月、慶長五年七月
(講談社文庫・800円・1997/01/15)
購入日:1997/02/01
読破日:1997/03/01

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