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龍馬の恋人 維新の女密偵

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龍馬の恋人 維新の女密偵

(りょうまのこいびと・いしんのおんなみってい)

信原潤一郎

(のぶはらじゅんいちろう)
[幕末]
★★★☆☆☆

坂本龍馬に恋人で密偵を兼ねた女性がいたという設定が興味を引く。その女性は平井加尾(ひらいかお)で、京都の公家・三条家に仕えていたという。

龍馬の恋人と聞くと、おりょうさんや千葉貞吉の娘・さな子を思い出す。または、『竜馬がゆく』の田鶴(架空?)といったところだろうか。この物語で光が当てられた加尾もなかなか魅力的である。横恋慕する敵役の男・蒔田重蔵が登場するのがいい。目明しの文吉、三条実美、藤本鉄石、中山忠光らも出てくる。

物語●文久二年三月、坂本龍馬は、脱藩し、下関に向かう三百石船に乗っていた。国許の高知では、武市半平太が率いる土佐勤王党が活動していたが、前藩主・山内容堂の信任が厚い吉田東洋が執政筆頭として、佐幕色の濃い政治を行っていた。そんな折、青蓮院宮の令旨が下り、薩摩の島津久光が、一千余の精兵を率いて上洛するという情報が伝わっていた…。
高知時代の龍馬には、平井加尾(ひらいかお)という、恋人がいた。龍馬とは七つ違いで、その後、主君山内豊信の姻戚になる公家の三条家に、奥女中として仕えていた。兄は土佐勤王党の重鎮・平井収二郎であった。

目次■一 人生海峡/ニ 加尾という女/三 再会/四 おんな密偵/五 天誅問答/六 恋の迷路/七 謀略の都/八 無念の人/九 土佐の氷雨/十 長恨歌/十一 一炊の夢/あとがき

カバーイラスト:古賀政男
カバーデザイン:中原達治
時代:文久二年(1862)年三月
場所:下関、武庫川、伏見、三条神泉通六角、千本通御小人町、巨椋池、京町四丁目、田中村、高知ほか
(祥伝社文庫・657円・00/12/20第1刷・443P)
購入日:00/12/28
読破日:01/01/01

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