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明治犯科帳 激情と暗黒の事件簿

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明治犯科帳 激情と暗黒の事件簿

(めいじはんかちょう・げきじょうとあんこくのじけんぼ)

中嶋繁雄

(なかじましげお)
[読み物]

相馬騒動や大久保利通暗殺事件、星亨刺殺事件など、興味深い明治の事件をわかりやすく解説した、犯罪実録。山田風太郎さんの明治小説全集が読みたくなった。江戸時代の犯罪に比べて、どの犯罪者の心理も、うまれたばかりの明治という時代の空気に感染したかのように、前向きで熱情的である。

著者の中嶋さんは、福井新聞記者、『歴史読本』編集長をへて、歴史ノンフィクション作家となった人。そのキャリアからか、面白くてわかりやすい読み物になっている。

読みどころ●幕末の動乱をへて、日本が近代国家へと変貌していく明治時代。封建の遺風と文明開化が渾然とした不思議な時代だった。相馬騒動、大久保利通暗殺事件、怪盗電小僧(いなずまこぞう)、遊廓主人による六人斬り、加波山事件、ロシア皇太子襲撃事件など、社会を震撼させた数々の事件。当時の世相を映す事件を通して、明治という時代を浮き彫りにする。

目次■六万石の伏魔殿――相馬騒動/サムライの殺人/偽学生/脱獄の二人/牢剣客の刃/遊廓の主人/怪盗電小僧/紀尾井町に死す/京都斬奸事件/反政府メロディーの仲間/不平士族参上/革命くずれ/誰が殺したのか/滋賀県巡査走る/終わりに/主要参考文献/本書関係年譜

装幀:菊地信義
(平凡社新書・720円・00/09/20第1刷・262P)
購入日:00/09/24
読破日:00/10/15

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