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空っ風

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[amazon_image id=”4062732599″ link=”true” target=”_blank” size=”medium” ]空っ風 (講談社文庫)[/amazon_image]
空っ風

(からっかぜ)

諸田玲子

(もろたれいこ)
[股旅]
★★★★

宇江佐真理さんと並んで、時代小説の分野でその活躍ぶりが顕著な諸田さんの2冊目の文庫。

清水次郎長一家のバイプレーヤー・小政の渡世人人生を描いた、股旅物。TVや映画の影響からか、小政については、大政と並んで、片腕的な存在だと思っていたが、年勘定やその位置付けがずいぶん違って描かれていて面白かった。次郎長中心の物語に少し胡散臭さを感じていただけに新鮮だった。

物語●浜松宿新町で魚行商人の子として育った冬吉(後の小政)は、病いがちな娘てると仲良くなった。ある日、清水の次郎長の子分、石松は酔っ払って薄汚れた老犬の腹を蹴り上げた。その時、石松に立ち向かっていたのは、冬吉だった。酩酊した石松を倒した冬吉は、次郎長の関心を引き、引き取られることになった…。

目次■空っ風/解説 縄田一男

カバー装画:西口司郎
カバーデザイン:多田和博
解説:縄田一男
時代:明治七年(1874)五月二十六日。嘉永六年。
場所:浜松宿新町、江尻仲町、入江町、和田島、瀬戸村、名古屋、寺津、小松村ほか
(講談社文庫・590円・01/09/15第1刷・342P)
購入日:01/09/18
読破日:01/10/30

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