剣豪将軍義輝 上 鳳雛ノ太刀/中 孤雲ノ太刀/下 流星ノ太刀


剣豪将軍義輝〈中〉孤雲ノ太刀 (徳間文庫)
剣豪将軍義輝 上 鳳雛ノ太刀/中 孤雲ノ太刀/下 流星ノ太刀
(けんごうしょうぐんよしてる・じょう ほうすいのたち・ちゅう こうんのたち・げ りゅうせいのたち)
宮本昌孝
(みやもとまさたか)
[戦国]
★★★★☆☆☆

やっぱり、南伸坊さんの絵だとしっくりくる。待望の文庫化! とくに3カ月目に出た下巻を購入と思ったら、間違って上巻を購入してしまい、再度買い直す。久々のドジだが、作品が素晴らしいだけにあまり悔しくない。仕事に追われて忙しい一週間だったが、この本のお陰で、楽しく過せた。

子どもの頃、NHK大河ドラマ『国盗り物語』で見た義輝のイメージがずっと頭に残っていた。そのイメージを損なわず、このヒーローを主人公にした小説にようやく出合えた。こんな作品を待っていたのである。

3部構成の歴史大河ロマンといった趣きがある。第1部と第3部は文句なく素晴らしいが、この作品の他を圧する魅力は、第2部にある。物語はスピーディーにかつ波瀾万丈に展開する。一瞬もだれる所がない。かといって緊張しっぱなしというのではなく、ユーモアを交え弛緩する箇所が随所にある。登場人物たちの人物造形も魅力的である。何やら、隆慶一郎さんの作品を評しているようだが、まさにそれと同種の喜びがある。

下剋上の乱世を、流星の如く駆け抜けた剣豪将軍の光彩に満ちた生涯をロマン溢れる筆致で描いた畢生の名作。

物語●天文十五年、十一歳の菊幢丸は元服して名を義藤(のちの義輝)に改め、父義晴から将軍職を譲られた。年改まり、権威回復を図り、挙兵した義晴だったが、管領細川晴元派に京を追われることになる。近江に逃れる途上、義藤は旅の武芸者の手練の技を目撃し、武術の稽古に目覚める。そして、運命の少女と終生のライバルとも出会うことになる…

目次■壱 初陣/弐 お玉/参 鬼若/肆 京/伍 歓喜楼/陸 血宴/切 刺客/捌 堺/仇 父子/什 炎上/宮本昌孝を推す 縄田一男(以上上巻)|壱 海へ/弐 異国の風/参 美濃暮色/肆 諏訪の雨/伍 躑躅ヶ崎/陸 烈女たちの夜/切 鬼神城夜討始末/捌 鹿島の空/仇 蝮の遺言/什 織田信長/解説 火坂雅志(以上中巻)|壱 悪御所/弐 竜鳳の契り/参 虎、来たる/肆 大牙の謀事/伍 げきしょうの間/陸 宿敵/切 麒麟児、盟す/捌 修羅、むらがりて/仇 三好崩れ/什 洛陽の暗雲/十一 雲の上まで/気魄という額の徴し 秋山駿(以上下巻)

カバーイラスト:南伸坊
カバーデザイン:南伸坊
解説:上巻=縄田一男、中巻=火坂雅志、下巻=秋山駿
時代:天文十六年(1547)
場所:勝軍山城、
(徳間文庫・上552円、中590円、下686円・上00/01/15第1刷、中00/02/15第1刷、下00/03/15第1刷・上358P、中397P、下486P)
購入日:上00/01/08、中00/02/05、下00/03/05
読破日:00/03/09

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