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千利休とその妻たち 上・下

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千利休とその妻たち 上
千利休とその妻たち 上・下
(せんのりきゅうとそのつまたち)
三浦綾子
(みうらあやこ)
[戦国]
★★★★☆

先頃、亡くなられた三浦さんの貴重な歴史時代小説。『氷点』や『塩狩峠』のイメージが強いせいか、時代小説を書かれていたことをつい最近まで知らなかった。刷数の多さから、彼女の人気の高さを実感した。

千利休と友人の妻おりきとの波乱に満ちた半生をロマン豊かに描き、家族愛と信仰、そして芸術と政治の対立など、しみじみと考えさせてくれる快作。三浦作品を初めて読んだが、この作家の特徴は、ストーリーテリングの上手さにあるように思える。先へ先へとどんどん読め、読み味がいい。

物語●堺の豪商・千宗易(後の利休)は、その年、28歳だった。武野紹鴎の弟子として、茶の湯の実力は広く知られはじめていた。妻は、阿波の領主・三好元長の妾腹の娘で、長慶の異母妹・お稲で、おゆうと与之介という二人の子供がいた。その青年・宗易は、友人の能楽者・宮王太夫三郎の妻・おりきに出逢い、激しく心を奪われてしまう…。

目次■なし

カバー:牧進
装幀:新潮社装幀室
解説:高野斗志美
時代:天文十八年
場所:堺、京、安土、山崎、大坂城ほか
(新潮文庫・各514円・各88/03/25第1刷・上97/06/10第23刷、下99/10/05第25刷・上290P、下313P)
購入日:99/11/11
読破日:99/12/07

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