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四十七人の刺客

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四十七人の刺客四十七人の刺客
(しじゅうしちにんのしかく)
池宮彰一郎
[忠臣蔵]
★★★★☆☆ [再読]

『四十七人目の浪士』が「歴史・時代小説フェア」の一点として新潮文庫から刊行されたのを機会に再読した。初読のときは、発想の面白さ・ストーリー展開のダイナミズムに圧倒されたが、意外に漢語が多いのに驚いた。

刃傷事件の発端から討入り事件の決着まで、現代人から見て納得のいく解釈がなされている。なかでも、新しい大石像と敵役の上杉家江戸家老色部又四郎が魅力的だ。

この作品は、1994年に高倉健さんの主演、市川昆監督により映画化されている。読んでいると、映画は見ていないのだが、健さんと中井貴一さん(色部役)の顔が浮かんでしまい困った。「小説新潮」の臨時増刊としてガイドブックも発刊された。

物語●元禄十五年十月二十二日。大石内蔵助の一行は、鎌倉の明石茶屋にいた。一年八ヵ月にわたる虚々実々の謀攻の末に、ようやく討入りの機を迎えようとして、作戦を検討していた…。

目次■秋時雨/雪吊/春雷/颶風の城/旋回/見敵/卯波/始計/掩撃/夏解/謀計第二/料敵/野分/凍蝶/詭道/行春/吾亦紅/呼子笛/目睫/分合為変/虎落笛/風蕭々/寒鳥/あとがき/解説 縄田一男

カバー装画:西のぼる
解説:縄田一男
時代:元禄十四年三月十四日
舞台:鎌倉、本所松坂町、外桜田ほか。
(新潮文庫・667円・95/9/1第1刷、96/9/15第4刷・572P)
購入日:97/9/15
読破日:97/10/11

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