『文蔵 2017.8』のブックガイドは、「医療小説」の最先端

『文蔵 2017.8』『文蔵 2017.8』(PHP研究所・PHP文芸文庫)のブックガイドは、サスペンスからヒューマンドラマ、時代小説まで 「医療小説」の最先端 です。

サスペンスからヒューマンドラマ、社会派小説まで、多岐にわたるジャンルで、今や一大潮流となった医療小説のおすすめ作品を紹介します。書評家の大矢博子さんが、その人気の秘密に迫ります。

歴史・時代小説のジャンルについては、『ふぉん・しいほるとの娘』(吉村昭著)、『赤ひげ診療譚』(山本周五郎著)など名作から、和田はつ子さんの「口中医桂助事件帖」や上田秀人さんの「表御番医師診療禄」など人気の文庫書き下ろしシリーズまで、広い視野から面白い作品を挙げられています。

葉室麟さんの「暁天の星」をはじめ、あさのあつこさん、山本一力さん、宮本昌孝さんらの連載小説も楽しみです。

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『文蔵 2017.8』(PHP文芸文庫)

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『文蔵 2017.7』の特集は、「青春小説」の新潮流

『文蔵 2017.7』『文蔵 2017.7』(PHP研究所・PHP文芸文庫)の特集は、友情、恋愛、部活、謎解き…… 「青春小説」の新潮流 です。

特集では、『ヒトリコ』、『屋上のウインドノーツ』の作者・額賀澪(ぬかがみお)さんへのインタビューを収録。ライターの友清哲さんが、「今」という時代を切り取った青春小説9編を紹介します。

時代小説ファンとして注目したいのは、葉室麟さんの『暁天の星』の新連載です。
明治時代に、伊藤博文のもとで、不平等条約の改正に尽力した陸奥宗光を主人公にした時代小説。

幕末から明治にイギリスの外交官として活躍した、アーネスト・サトウが日記に

――陸奥の二度目の夫人、若くてたいへんな美人、すずしい眼とすばらしい眉。

と書き、「鹿鳴館の華」と呼ばれた、宗光の後妻・陸奥亮子も登場します。

陸奥宗光夫人・亮子と鹿鳴館を取り上げた時代小説に、山田風太郎さんの『エドの舞踏会』があります。

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『文蔵 2017.7』(PHP文芸文庫)
『エドの舞踏会―山田風太郎明治小説全集(8)』(山田風太郎・ちくま文庫)

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『文蔵 2017.5』のブックガイドは、小説で感じる「乗り物の魅力」

『文蔵 2017.5』『文蔵 2017.5』(PHP研究所・PHP文芸文庫)のブックガイドは、電車、バスから船、人力車まで 小説で感じる「乗り物の魅力」 です。

書評家の大矢博子さんが、鉄道、車、船・飛行機、その他と、乗り物別におすすめの乗り物小説をガイドします。その守備範囲はミステリから歴史、社会、人間模様、SFまで、実に多岐にわたっています。

時代小説ファンとしてうれしいのは、江戸や明治の乗り物である、駕籠や馬車まで取り上げていること。山本一力さんの『深川駕籠』や山田風太郎さんの『幻燈辻馬車』を紹介しています。

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『文蔵 2017.5』(PHP文芸文庫)
『深川駕籠』(祥伝社文庫)
『幻燈辻馬車』(角川文庫)

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『文蔵 2017.4』の特集は、高橋克彦「東北歴史小説」の世界

『文蔵 2017.4』『文蔵 2017.4』(PHP研究所・PHP文芸文庫)の特集は、待望の新刊『水壁』刊行記念! 高橋克彦「東北歴史小説」の世界 です。

『写楽殺人事件』や『緋い記憶』等現代小説のほか、「だましゑ」シリーズや「完四郎広目手控」など、時代ミステリーでの人気シリーズをもつ高橋克彦さん。

自身の故郷である、東北を舞台にした作品も少なくありません。
古代から近世まで、中央政府に搾取し差別されてきた、正史では語られることがなかった東北の民・蝦夷(えみし)の物語を創作のテーマにし、ライフワークとしてきました。。

高橋克彦さんの「東北歴史小説」としては、以下のような代表作があります。
特集では、文芸評論家の末國善己さんが、作品の世界をガイドします。

奈良時代の蝦夷の動向を追った『風の陣』
蝦夷の英雄阿弖流為(アテルイ)と征夷大将軍坂上田村麻呂の戦いを描いた『火怨(かえん)』
東北の民を「蝦夷」「俘囚(ふしゅう)」と侮る、京の朝廷に対して、反乱を起こした安倍貞任と、東北の地に黄金の楽土を築こうとした奥州藤原氏の興亡を描く『炎立つ(ほむらたつ)』
目前に迫る十万の豊臣秀吉軍に対して、わずか五千の兵で喧嘩を売った九戸政実(くのへまさざね)の戦いを描く『天を衝く(てんをつく)』

最新作の『水壁 アテルイを継ぐ男』は、平安時代(元慶二年・878年)に起きた蝦夷の反乱、元慶の乱(がんぎょうのらん)を描いています。
中央政権の容赦ない仕打ちに窮する東北の民を見かねて、アテルイ(阿弖流為)の血を引く若者が決起します。

 今になって「書く」と心が固まったのは、やはり私の年齢が大きい。これを書かずして終えては蝦夷の頑張りに対して申し訳が立たないという気がしたのだ。
(『文蔵 2017.4』P.8より)

高橋さんは、特別寄稿の中で、正史では脇に遠ざけられていて、史料がほとんどない状況下で、元慶の乱を採りあげて物語として書くのは無理と諦めていたという執筆時の心境を明らかにしています。

時代小説のファンとして、東北に思いを寄せる一人として、『水壁 アテルイを継ぐ男』を読んでみたいと強く思いました。

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『文蔵 2017.4』(PHP文芸文庫)
『水壁 アテルイを継ぐ男』(PHP文芸文庫)

『風の陣 [立志篇]』(PHP文庫)
『火怨 上 北の燿星アテルイ』(講談社文庫)
『炎立つ 壱 北の埋み火』(講談社文庫)
『天を衝く(1) 秀吉に喧嘩を売った男九戸政実』(講談社文庫)

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『文蔵 2017.3』のブックガイドは、大人も楽しめる異世界小説

『文蔵 2017.3』『文蔵 2017.3』(PHP研究所・PHP文芸文庫)のブックガイドは、ある日突然、未知の冒険へ!? 大人も楽しめる「異世界小説」 です。

巻頭のブックガイドでは、文芸評論家の細谷正充さんが、現代人が異世界に行って冒険をする、異世界ファンタジー小説の中で、すでに評価の定まった名作から最新作まで、15作品を紹介。
蝉川夏哉さんの『異世界居酒屋「のぶ」』もおすすめ本として登場します。
現代と異なる世界が舞台ですが、残念ながら時代小説ではありません。

時代小説ファンとしては、あさのあつこさんの「おいち不思議がたり 飛翔篇」と宮本昌孝さんの「天離り果つる国(あまさかりはつるくに)」、山本一力さんの「献残屋佐吉御用帖」といった連載小説が楽しめます。

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『文蔵 2017.3』(PHP文芸文庫)
『おいち不思議がたり』(あさのあつこ、PHP文芸文庫)
『まいない節 献残屋佐吉御用帖』(山本一力、PHP文芸文庫)

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