外国との技術戦争に挑んだ、佐賀藩主鍋島直正を描く

植松三十里さんの長編歴史小説、『かちがらす 幕末を読みきった男』(小学館刊)を紹介します。 歴史的に評価の低い人物を取り上げて、その生涯を鮮やかに描き出す作品が多い著者が今回取り上げたのが、幕末に肥前佐賀藩を率いた佐賀藩主・鍋島直正(隠居後は閑叟と号す)です。 直正は、幕末維新をリードした薩長土肥の藩主ながら、政治の表舞台での雄藩による覇権争いに背を向けていたせいか、幕末時代小説や大河ドラマで大き…⇒続きを読む

父になったり、同心になったり。人情手習い所の先生はたいへん

誉田龍一さんの文庫書き下ろし時代小説、『手習い所 純情控帳 泣き虫先生、父になる』(双葉文庫・刊)を紹介します。 ひょんなことから、刀林寺の居候になった三好小次郎は、住職・諾庵がやっていた手習い所「長楽堂」の師匠を引き受けることになりました。 以来、人情味がたっぷりというか過剰で、すぐに感動して涙を流してしまう、泣き虫先生の小次郎の周りには騒動が絶えません。 本書は、そんな泣き虫先生が巻き込まれ、…⇒続きを読む

戊辰戦争の真実に迫る、「西郷の罠 上」無料キャンペーン

珀峨琥道(はがこどう)さんの歴史時代小説、『西郷の罠 上』Kindle版が、3月27日(火)17:00から3月29日(木)16時59分まで2日間、アマゾンで無料キャンペーンを実施します。 仙台藩による、奥羽鎮撫総督府下参謀長州藩世良修蔵暗殺事件など、この時代には明治維新戊辰役にともなう謎がかずおおく存在。 仙台藩がなぜ奥羽鎮撫総督府下参謀を暗殺、賊藩となって京師に抗すところにまで到ったのか。 伊達…⇒続きを読む

白虎隊で生き残り、明治を誇り高く生きた飯沼貞吉の人生

植松三十里さんの文庫書き下ろし時代小説、『ひとり白虎 会津から長州へ』が集英社文庫から刊行されました。 歴史の潮流から外れた、無名の人物の生き様を丹念に掘り起こして、人間ドラマとして再構築した小説を数多く著作してきた植松さん。 本書で光を当てたのは、白虎隊で唯ひとり生き残った隊士・飯沼貞吉(いいぬまさだきち)です。 戊辰戦争に参戦した会津藩白虎隊士・飯沼貞吉。仲間達と自刃したが、唯ひとり蘇生する。…⇒続きを読む

生類憐みの令と旗本奴・水野十郎左衛門

福原俊彦さんの文庫書き下ろし時代小説、『隠密旗本』が光文社文庫から刊行されました。 「生類憐みの令」の下で江戸を騒がす「闇」に、「影廻衆」に任じられた旗本の次男坊と犬小屋奉行が挑む、痛快時代小説です。 世は元禄。公儀の手先「影廻衆(かげまわりしゅう)」として密命を果たす旗本高鳥家の三男坊・三郎太は、ある夜、商人が犬に襲われているところに居合わせた。 三郎太は柳生新陰流の豪剣で商人を救うが、背後に何…⇒続きを読む